top of page

三宅島でザトウクジラ調査

  • 執筆者の写真: 保全生物学研究分野
    保全生物学研究分野
  • 2022年12月26日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年8月6日

またまたブログの更新が滞っておりますが、今年最後のブログを書きたいと思います。

記載する内容は、12月上旬に三宅島にてザトウクジラの調査をしてきたことです。

なぜに「山本がザトウクジラを研究?」と思う方が多くいらっしゃるとも思います。

確かにこれまで私はザトウクジラのことについて研究してきたわけではないので、

その疑問よくわかります。


三宅島に行った理由は、本学科のカリキュラムに「比較動物学(旧:水生生物学)」という科目が学科創設当時からあり、その中で本大学の卒業生でおられる鯨類の研究者に講義をお願いしておりました。今もその科目は続いておりますが、講義を依頼したことが縁となって、今回クジラの遺伝子解析をできないかというお誘いをいただいたのでした。




その研究内容の詳細を伺ってみると、一昔前までは小笠原諸島で繁殖を行っていたザトウクジラが三宅島にも出現していて、その原因が地球温暖化による海水温の上昇が関連しているのではないかということでした。そこで、三宅島に出現するザトウクジラの繁殖実態や小笠原等の集団との関連性を明らかにために、ドローンを使ってクジラの鼻水(実際には呼気)を採取し、それらサンプルから遺伝子解析を行い、血縁関係等を調べてみようとする研究内容でした。






「なんか環境問題を考えさせらる重要な課題だし、研究としても面白そう、、、」と思ったのがきっかけで参加させてもらうことにしたのが、数か月前でした。そして、つい先日いよいよサンプリングということで三宅島に行ってきたのです。


                  *ドローンとクジラのブロー(呼気)分かります?



船で移動する事6時間の場所にこんなにもザトウクジラが見られる場所があるとは!現地に行ってみなければ分からない驚きでした。10メートルを超える生物が陸からも見ることが出来ることの喜びの反面、生物の分布域が大きく変わってきてしまっていることを実感する時でもありました。なので、早く結果を出して少しでも今起きている実態を把握しなければと思っている次第です。今後明らかにできたことはこちらのブログでも紹介したいと思います。


今年のブログ締めはクジラ調査の報告で終わり。来年もよろしくお願いします。

 
 
 

Comentários


Não é mais possível comentar esta publicação. Contate o proprietário do site para mais informações.

© 2018 by the Laboratory of Conservation Biology in NVLU. Proudly created with Wix.com

bottom of page