動物生態調査実習を行いました!
- 保全生物学研究分野
- 2019年12月20日
- 読了時間: 2分
こんにちは!3年生の鈴木です。
先週、獣医保健看護学科3年の「動物生態調査実習」の一環で、横浜市の舞岡公園に行って来ました。
舞岡公園は、周囲を都市に囲まれているものの、いまなお里山の景観が残る貴重な公園です。

園内には、外来種のクリハラリスが多く生息しており、今回の実習ではリスの観察と簡単なセンサス調査を体験します。
各々班に分かれて決められた園路を歩き、観察できたリスの個体数を合わせて園内の総数を把握します。
割り当てられた園路を歩きながら姿を探すと…


至るところにリスの姿が…!
高い樹の上を敏捷に走り回るもの、ネットの上を移動していくもの、樹の幹を齧っているもの。リスたちの多彩な行動を観察できました。

リスの巣もあります。木の梢に枝や葉を集めてボール状の巣を作ります。

こちらは、リスが樹液をなめるために樹皮を削った痕で「環状食痕」と呼ばれています。気をつけてみると園内のあちこちで目撃することができ、リスの存在が環境に与える影響について考えさせられます。
この日は8つの班に分かれてセンサスを行いましたが、私たちの班は14頭を観察し、全体ではなんと79頭のリスを確認しました!
広い公園と言えども、わずかな時間でこれほどの数が観察できるとは、正直想像だにしていませんでした。
クリハラリスはもともと台湾や東南アジアが原産ですが、昔々に放された個体が、ここ横浜を含む神奈川県の東部に定着してしまっています。かわいい見た目をしていながら、在来のリスとの競合や農作物の被害など、環境に深刻な被害を与えるため「特定外来生物」に指定されています。こうしてリスが高密度に生息することは、生態系にどのような影響を与えるのでしょうか。
公園でただかわいいリスが見られるだけでなく、なかなか深刻な問題をはらんでいるのですね。
実習を通して、改めてクリハラリスという動物について考えさせられました。
キャンパスの木々も葉を落とし、早くも来年の足音が聞こえてくる季節となりました。
みなさまよい「ク リス マス」をお過ごしください~!
ではでは!鈴木がお届けしました。
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