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水生生物学実習を行いました!

  • 執筆者の写真: 保全生物学研究分野
    保全生物学研究分野
  • 2020年8月5日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年8月6日

こんにちは。4年の松脇です。

8月3日から3日間「水生生物学実習」に参加しました。

本実習は新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑み、学内とオンライン受講に分かれて少人数で実施されました。

1日目はニジマス、2日目は金魚、3日目はアジを用いて、内部構造や鱗、耳石(頭骨内にある炭酸カルシウムの結晶体)の観察のほか、PCR法による性判別や麻酔・採血などを体験しました。














アジの耳石



解剖では、幽門垂(消化器構造の1つで塩辛に用いられる部分)の有無や鰓耙(食物を濾し取る櫛状構造)を比較し、金魚が無胃類であることや食性により鰓の形態が異なることが分かりました。


アジからは、1個体あたり1~20匹ほどのアニサキスが…!生きたアニサキスも多数存在し、顕微鏡で胃・尾突起・穿孔歯などの形態を観察できました。また、金魚の鰓弁にはダクチロギルスが多数認められ、寄生虫の存在を身近に感じました。


アニサキス                 ダクチロギルス



鱗は、隆起線と呼ばれる同心円状の線が形成され、その幅によって年齢推定が可能です。サケ科のニジマスは1年に15~20本ほど刻まれるため、画像の個体は1歳程度であると推測できます。左端の斑点は、体表の模様部分です。
















ニジマスの鱗

アジではスズキ目の鱗に特徴的な「構条」という細い溝が観察できました。(画像右端)
















アジの鱗


コロナ禍での実習は不自由な点もある反面、少人数で実施することにより密度の濃い内容と質問しやすい環境に充足感がありました。


私は子供の頃から金魚やメダカの飼育経験があるため、非常に興味深い内容でした。また、本学科では魚類を対象とした講義や実習は少ないため貴重な機会だったと感じています。

これから魚の調理が楽しくなりそうです✫

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