グラスゴーだより
- 保全生物学研究分野
- 2019年6月15日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年7月25日
今、山本はスコットランドにいます。なぜにスコットランド?と思われる方もいると思いますので、その経緯を少しだけ書かせてもらいます。
本学の短期留学の制度を使ってスコットランドのグラスゴー大学に行こうと思ったのは昨年末でした。グラスゴー大学を選んだ理由はたった一つ。私が大学院生のときに当時の指導教員から研究計画の参考資料として渡された数本の論文がNeil教授(グラスゴー大学)の論文であったことに尽きます。私は修士課程で訳も分からず愚直?に彼らが行った研究の真似ごとをしたのですが、指導教員のおかげもあって最終的に投稿論文の形にまで仕上げました。

当時、投稿論文というのは郵送でやり取りしていた時代でありメールでのやり取りはあまりなかったです(いまでは信じられませんが)。なので、郵送によって投稿し、色々と途中の段階であったにせよ、なんとか論文が無事に受理されたのが1998年の出来事でした。
その時期と同じころに突然Neil教授からメールが来て「僕の研究を参考にしながら研究してくれてありがとう」といった内容のものを受け取りました。投稿論文が受理されたことの喜びもあったのですが、それ以上に論文で参考にしていた世界的な研究者から会ったこともない日本の学生へ直接メールを送ってきてくれたことを本当に嬉しく思いました。その時、私の心の中に「いつかグラスゴー大学のNiel教授のところに留学する機会を作ろう」という思いが芽生えたのですが、結局それを実現するまでに20年の月日が経ってしまいました。
先日、上記に示した建物にてNeil教授とお会いしましたが、20年前に想像していた英国紳士そのものでした。現在、私は机を用意してもらい、20年前から密かに思い描いていたNeil教授から論文指導をいま受けているところです。こちらでの生活は次回に書きたいと思います。ようやくイギリスの生活スタイルに慣れてきたところです。
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