グラスゴーだより2
- 保全生物学研究分野
- 2019年7月23日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年11月24日
グラスゴーに来て、1ヶ月以上が経ってしまいました。時が過ぎるのが早いですね。先日、大学院生の調査に同行してきたので、そのことについて少し書いてみたいと思います。

調査に行った場所は、グラスゴーから車で4時間スコットランド最北の町Invernessから、さらに車で1時間ぐらい北上したDingwall周辺でした。なので、グラスゴーからは車で5時間弱ぐらいの場所。調査場所ってどこにでもありそうですが、スコットランドでも適当な場所を選ぶとなると実は相当遠くでやっているんですね(北海道で調査する自分とそれほど変わらないのかも、、、)。

現場は我々がイメージする「これぞスコットランド」っていうフィールドでした。天気も非常によく、優雅にテーブルとイスを広げ、芝生の上で計測したりと日本では全く考えられない調査方法で新鮮でしたね。また、イギリス人って本当におしゃべりで(個人差はあるでしょうが)、記録とっているときも、電気ショッカーをかけているときでも、どんな時でも良く会話しますね。暗い雰囲気よりかは良いのですが、雨降るかもしれないので仕事急ごうっていう割には会話が長い!急いでいるんですけどね。まあ、会話の半分も分からないので、まじめな話かもしれませんが。。

一番驚かされたのは、いかにもスコットランドの自然と思っていた森のこと(上の写真のような森)。実は元来の姿ではなく伐採しまくって、現在の禿山になっているとのこと!スコットパインといった本来は針葉樹が生えてるらしい。良く見ると沢山の切り株があちらこちらにあります。コケなどが生えていて荒涼とした山々がスコットランドの植生かと思っていたので、この事実は非常に驚きました。河川を覆う森林が一切無いことから河川の水温は上昇傾向、山の斜面からは簡単に土砂が河川内に流入してしまうなど、様々な問題が起きているとのことでした。でしょうね。

2日間の調査は調査地の雰囲気や調査方法、スコットランドの自然のことなど、本当に現地に来て見なければ分からないことがたくさんあって大変有意義な時間でした。もっと若いときに経験したかったかな。。調査以外にも大学における研究費のこと、スコットランドの野生動物の保護管理に関すること、さらには最もホットなEU離脱についての意見など、自分の拙い英語力に付き合ってくれて、貴重な話を聞くことも出来て面白かったですね。
最終日は雨になる予報があったので、早々に切り上げてグラスゴーに向かったのですが、翌日のニュースでDingwallは大変なことに・・・
戻ったのはNeilのナイス判断でしたね。また、近いうちにこちらの様子書きますね。
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